商品撮影を上手にする自然光作り
窓からの光を利用して撮影するときのコツをご紹介。
今回は「トレーシングペーパー」を利用して、商品撮影を上手にする自然光作りをします。
Point
・自然光をやわらげ、光が全体に回るようにすると撮影がしやすくなる
窓からの光が直接さしこむところでは商品の影が強く出てしまいますよね。また、薄手のカーテンを利用して自然光をやわらかくしても、窓枠やカーテンの目がそのまま影となって写ってしまう場合があります。
左は、薄手のカーテンを利用。右は、今回ご紹介する「トレーシングペーパー」を利用して窓からの光をやわらかく拡散させて撮影したもの。
窓枠の影がなくなり、カップ自体の影もふんわりとして見やすくなりましたよね。
準備するもの
1 コメット ディフューザーアーム
2 堀内カラー トレペM(トレーシングペーパー1100mm×20m)
3 コメット ライトスタンド(CMS-4Bミニスタンド)
エレンクリップ(大きな洗濯バサミでも代用可)
袋と辞書(重りの代わり)
機材の使い方
ライトスタンドの脚をしっかりと広げる。
ディフューザーアームのくぼみと、ライトスタンドのネジ穴が同じ位置にくるように差し込む。
ディフューザーアームとライトスタンドの脚のうちの一本が同じ方向になるようにする。
倒れにくくなります。
辞書を入れた袋をライトスタンドに掛けましょう。倒れるのを防止するため
トレーシングペーパーを差し込む
必要な長さのトレーシングペーパーを出したら、エレンクリップでとめましょう。
これでトレーシングペーパーを使ったディフューザーのセットが完成です。
さっそく使ってみましょう
使う前
カーテンを利用して光をやわらかくしようとしてみたけれど、、、。
トレーシングペーパーを使ってみた
どちらが見やすいかは言うまでもないですよね。
堀内カラーのトレペMは実売2000円以内で購入することができます(ヨドバシカメラ調べ 2021.12.9)
トレーシングペーパーをかけるスタンド機材のご購入がご予算的に厳しい場合には、ハンガーラック(パイプハンガー)を利用するのも良いでしょう。
トレーシングペーパー(トレペ)を使って自然光をやわらかくする。この方法で、同じカメラ、同じ場所でも写真にこれだけの差がでます。
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