マニュアルでホワイトバランスの設定
Point
・より正確に、写すモノの白さを表現できる。
・セットを作ってから、商品を置く位置でグレーカードを写して設定を合わせること。
・時間が経つにつれ太陽の光の色が変わってきたら設定を合わせ直す必要がある。
マニュアルでホワイトバランスを合わせるメリット
古本やアンティークなものなど、時間を経てきたものは少し黄色みがかってきますね。
この場合にオートホワイトバランスにしていると、カメラは「全体に黄色すぎているのか」と判断して補正をしようとします。
古い写真集
オートホワイトバランスの場合には白くしようと補正されます。
マニュアルでホワイトバランスを設定することで、色を正確に伝える
マニュアルホワイトバランスに設定したことで実際の少し黄色みがかった色を伝えています。
このようにオートホワイトバランスでは状況によっては色を正しく表せない場合があります。マニュアルでホワイトバランスを設定することによって、より正確に色を表現しましょう。
マニュアルでのホワイトバランスの設定は、白い紙を写して、これが白ですよとカメラに設定する作業を行います。今回は、白い紙ではなく、プロのカメラマンが行っている「グレーカード」と呼ばれる紙を利用した精度の高い設定をお伝えします。設定の方法は白い紙も、グレーカードも同じです。
グレーカードを使ったマニュアルホワイトバランスの設定
準備
グレーカード (グレーカードがない場合は白い紙で)
※今回使用したグレーカードは「銀一 シルクグレーカードVer.2」
1、設定を合わせる前に、撮影のためのセットを作る。
2、カメラのホワイトバランス(WB)の設定をマニュアル(カスタム)に変更。
メニューからホワイトバランスの設定を選択
ホワイトバランスの設定をマニュアルに変更
3、商品を置く位置にグレーカードを置いて撮影。
グレーカードの端でシャッターを半押ししてピントを合わせる。
半押ししたままグレーカードが画面いっぱいに入るようずらして撮影!
4、ホワイトバランスの画像選択から、先ほど撮影したグレーカードの画像を選択
先ほど画面にいっぱいに写したグレーカードの画像を選択
カメラのメーカーや機種によって設定方法が異なります。 取扱説明書を参考にして下さい。
*撮影モードが絞り優先モードやマニュアルモードではなく、オート設定にしている場合にはホワイトバランスをマニュアルでの設定にできないものもあります。 初めてだとちょっと大変ですが、撮影環境によって色が変わるようなことがないので、 レタッチでの色合わせも簡単になります。是非利用してみて下さいね。
以上でマニュアルホワイトバランスでの設定の完了です。
初めてマニュアルでホワイトバランスを合わせるのはちょっと大変ですが、より正確に色を表すことができるので是非トライしていきましょう。
マニュアルホワイトバランスでの注意点
太陽の光は一日のうちでも刻々と色が変化していきます。
自然光で長時間撮影する場合には、2時間ぐらいをめどに設定を合わせ直しましょう。