アクセサリーを輝かせて撮る方法 〜イヤリングをきれいに見せる撮影のルール〜
アクセサリーの撮り方で重要なことは、輝いていること!
石やガラスなどキラッと光って見える素材は、しっかりと輝いているように見えているかが勝負なんです。
ということで、この左右のイヤリング、どちらの方が石が輝いて見えますか?
左側は、光をあまり通さないマットな印象。右側では、光が当たるとキラッと光る印象です。
もう少し石を大きく見てみると、
いつものセットで撮った場合をBefore、商品に差し込む光の角度を調整したのがAfterです。
石の透明感がこんなにも違って見えるんです!
どちらもカメラは同じ、撮影のセットも同じ、ただ、唯一違う点は商品にあたる「光の角度」です。
斜め後ろからの光を上手に利用せよ!
透明感を表現する逆光
光を通す石や、透明感のあるガラスなどのアクセサリーは、アクセサリーの後ろ側から光を当てることで透明感を表現することができます。今、目の前にペットボトルなど透明な容器があれば、天井の照明に重なるように掲げてみてください。後の照明の光と重なることでペットボトルの容器や液体に透明感が感じられます。このように被写体の後ろ側から差し込ませる光のことを「逆光(ぎゃくこう)」と呼びます。
真後から少しずらして斜め後ろ側から差し込ませると透明感にグラデーションがつきます。明暗をつけることで立体感が感じられるようになります。この斜め後ろから差し込ませる光のことを、ナナメギャク、ナナメギャクコウと呼んでいます。
いつものセットで、いつものように撮る場合には
窓の近くにセットを作った際に、通常は上の写真のように光は横から、または手前から当てているかと思われます。
石をキラっと輝いて見せるためのナナメギャクの光を差し込ませるためには、次のように置く位置やカメラ位置を窓側に向かって撮影するようにします。
このように自分自身が窓の方を向き商品の置き方を変え、光がアクセサリーに対して斜め後ろからあたるように撮ると、アクセサリーの石の透明感が表現され輝いて見えるようになります。
フォトショップで明るくすればいいんじゃないの?と思っていませんか。もしそうでしたら先ほどの「Before After」の画像の明るさを調整してみてください。撮影時にキラッと光っているものは、よりきれいに見えませんか。そして、撮影時に光っていないイヤリングの石は、明るさをたしても光っては見えないのです。
輝いているように見えない、、というときには!ナナメ後ろからの光を意識して撮影してみてください。
これからアクセサリーを撮り始めたい! もっときれいにジュエリーやネックレスを撮りたい。
アクセサリーは、商品の置き方や、光のちょっとした向きで印象が随分と変わります。
撮影の最初にそれを理解できれば、高価なカメラを買うことなく、コンパクトカメラでだってきちんとジュエリーを輝かせて見せることができます。
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